現代化による情報過多が睡眠不足や自律神経の乱れを起こしている

スマートフォンを見る女性|情報過多・SNS・スマホ依存が睡眠不足や自律神経の乱れにつながるイメージ
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目次

私たちはかつてないほど大量の情報の中で生きている

昔、まだスマートフォンやインターネットがなかった時代、私たちの目に入ってくる情報量はとても限られていました。

テレビ、新聞、雑誌。

それ以前の時代になると、そもそも情報が広く拡散する媒体はほとんど存在していませんでした。

人々は自分の周りの出来事や、人づてに聞いた話、村や町の中の出来事など、比較的限られた情報の中で生活していました。

ところが現代はまったく違います。

とあるデータでは、次のような面白い比較が紹介されています。

現代人が1日に受け取る情報量を、過去の時代の情報量に換算すると、

  • 平安時代の人の一生分に相当:約1220日分
  • 江戸時代の人の1年分に相当:約610日分

つまり、現代人はたった1日で、平安時代の人が数年かけて得る情報量や、江戸時代の人が1年以上かけて得る情報量を処理している計算になります。

もちろんこれはあくまで目安ですが、それでも私たちがどれだけ膨大な情報の中で生きているのかがよく分かります。

問題は、私たちの身体や脳が、この急激な情報社会にまだ完全には適応していないということです。

まだ進化が追いついていない私たちの身体に、毎日大量の情報が流れ込んでくる。

その結果、さまざまな不調が起こりやすくなっているのです。

情報過多が自律神経を乱す

自律神経とは

自律神経とは、私たちが意識しなくても身体の機能をコントロールしてくれている神経です。

例えば

  • 心臓を動かす
  • 呼吸を調整する
  • 消化を行う
  • 体温を調整する

このような生命活動を24時間休まず支えてくれています。

自律神経は大きく分けて2つあります。

交感神経

副交感神経

交感神経は、活動している時や緊張している時に働く神経です。

一方、副交感神経は、リラックスしている時や休んでいる時に働く神経です。

本来、私たちの身体は

昼 → 交感神経

夜 → 副交感神経

というリズムでバランスを取っています。

しかし現代では、情報量が増えすぎたことで、このバランスが崩れやすくなっています。

スマホ

SNS

ニュース

動画

ゲーム

これらはすべて脳を刺激し、交感神経を活発にします。

その結果、本来なら副交感神経が優位になる夜の時間帯でも、脳が休まらない状態になります。

すると

  • 頭がぐるぐる回転する
  • 考え事が止まらない
  • なんとなく不安を感じる
  • 心臓がドキドキする

このような状態になり、深い睡眠が取りづらくなります。

睡眠不足は「泥酔状態」に近い

睡眠不足の状態は、脳の働きとしては泥酔状態に近いとも言われています。

つまり、しっかり眠れていない状態で日中活動していると、身体は本来の力を発揮できません。

それでも私たちは

仕事

家事

人間関係

などをこなしながら生活しています。

この状態が長く続くと、心はだんだん疲れていきます。

そして最終的には、身体が症状という形でメッセージを送ってくることがあります。

それは「少し休んで」という身体からの愛のメッセージなのかもしれません。

近代化によって目への負担も増えている

もう一つの大きな変化は、目の疲れです。

近代化以降、メガネやコンタクトレンズを使う人は世界的に増えています。

世界保健機関(WHO)の推計では、2050年までに世界人口の約半数が近視になる可能性があるとも言われています。

その理由の一つとして考えられているのが

スマートフォン

パソコン

タブレット

などの液晶画面を長時間見続ける生活です。

電車に乗ると、多くの人がスマホを見ています。

SNSを開いたり

動画を見たり

ゲームをしたり

特に目的がなくても、つい画面を見てしまう。

会社ではパソコン作業が増え、帰宅後もスマホを見る。

こうして1日の中で、目に強い負担がかかる時間が圧倒的に増えています。

情報社会は「今ここ」を感じにくくする

もう一つ大きな影響があります。

それは意識が身体から離れやすくなることです。

情報はすべて身体の外にあります。

SNSは特にそうです。

X

TikTok

Threads

このようなスクロール型のSNSは、情報依存や刺激依存を作りやすい構造になっています。

人は大量の情報の中から、自分の交感神経が喜ぶ刺激を探そうとします。

そして次の刺激、また次の刺激と、終わりのない情報の海を泳ぎ続けます。

その状態が続くと、呼吸が浅くなり、意識が身体から遠ざかっていきます。

女性の場合は、意識が子宮から離れていくとも言えます。

すると

理由のない不安

心配

比較

不足感

このような感覚が生まれやすくなります。

なぜなら、自分軸ではなく他人軸で生き始めるからです。

そして五感が鈍り、「今ここ」を味わえなくなります。

何もしない時間が耐えられない。

常に刺激がないと落ち着かない。

そんな状態になっている人も多いのではないでしょうか。

情報を減らすと自律神経は整いやすくなる

では、どうすればいいのでしょうか。

まず一つはSNSを制限することです。

現代では情報が無限にあります。

しかし、そのほとんどは自分にとって必要のない情報です。

つまり、ノイズ(雑音)です。

大切なのは情報の取捨選択です。

自分が信頼している人

自分が本当に好きな人

そのような情報だけを見るようにする。

それだけでも、情報量は大きく減ります。

情報が減ると、自律神経も整いやすくなります。

そしてスマホを見る時間が減ることで、目の疲れも軽減されていきます。

今ここに戻る時間を作る

もう一つ大切なことがあります。

それは意識を身体に戻すことです。

例えば

ダンス

料理

アート

陶芸

手を使う作業

このような活動は、今この瞬間に意識を向ける必要があります。

夢中になれる作業をしている時、人は自然と五感を使っています。

五感が使われると、意識は身体に戻ってきます。

そして「今ここ」にいても落ち着いていられるようになります。

昔の人たちが大切にしていた生活の中には、こうしたヒントがたくさんあります。

テクノロジーと身体のバランス

テクノロジーがない時代は、便利ではありませんでした。

しかしその分、人の身体はとても豊かに使われていました。

體は骨に豊とも書きますね。実は體は幸せを直接感じる媒体でもあると思っています。ここで體についてまとめました。

現代はとても便利になりました。

でも、その代わりに身体が使われる機会は減りました。身体が不便になるという代償を負いました。

便利さと身体のバランス。

これを少し取り戻すことが、現代人にとってとても大切なのだと思います。

セラピストとして大切にしていること

僕がセラピストとして一番大切にしていることがあります。

それは意識を今ここに戻すことです。

目の疲れを減らすこと。

睡眠負債を少しずつ返していくこと

これだけでも、人生の幸福度は大きく変わっていきます。

身体がゆるむと、心もゆるみます。

そして心がゆるむと、人生も少しずつ軽くなっていきます。

忙しい現代だからこそ、ほんの少しだけ

今ここに戻る時間

を大切にしてみてください。

それだけで、身体はちゃんと応えてくれるはずです。

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