
今回は、施術をきっかけに「やりたいこと」が明確になり、実際にその道で活動を始めた30代女性のお話です。
この方は、九州からはるばる東京まで施術を受けに来てくださいました。
距離で言えばかなり遠いです。
それでも来ようと思った理由を聞くと、
「いろんな施術を体験してみたいと思っていて、その中でもなぜかピンときた」とおっしゃっていました。
直感って不思議ですよね。
理由はよくわからないけど、なぜか気になる。
なぜか行ってみたい。
そういう感覚って、実はとても大事だったりします。
彼女が求めていたもの
彼女は当時、将来的にボディワークやマッサージなど、身体に関わる仕事をしていきたいと考えていました。
だからこそ、いろんな施術を受けて、自分の中で何かを見つけたいと思っていたそうです。
技術なのか。やり方なのか。
それとも、別の何かなのか。
まだ答えははっきりしていない状態。
でも、その「探している状態」自体が、すでにとても大切なプロセスだと思います。
僕自身の施術の変化
少しだけ、僕の話をさせてください。
僕はもともと、チネイザンのとある流派の学校で学ぶ機会をいただきました。
そこからタイのチェンマイでタイ古式マッサージを学び、身体に触れることの奥深さを体感してきました。
さらにそこから、ヨーガや姿勢や脱力のワークを通して、自分なりの施術を探求していきました。
ここで出てきたのが「守破離(しゅはり)」という考え方です。
- 守:型を守る
- 破:型を破る
- 離:型から離れる
最初は型を学びます。
でもそこにとどまらず、自分なりに崩していき、最終的にはその枠すら手放していく。
そうやって辿り着いたのが、
でした。
技術を使うというよりも、
在り方そのものが伝わるようなもの。
施術中に起きていたこと
施術が始まると、彼女はすぐに深いリラックス状態に入っていきました。
起きているようで、眠っているような。
意識と無意識のあいだを漂っているような感覚。
呼吸が深くなって、身体の力が抜けて、ただ、そこにいる。
そんな時間を過ごしていました。
気づけば、スヤスヤと眠っていました。
目覚めたときの涙
施術が終わり、彼女が目を覚ましたとき、涙を流していました。
悲しいわけではなく、
何かがほどけたような涙。
そして、ぽつりとこう言いました。
「施術の概念がぶっ壊れました」
技術ではなく「在り方」
これはとても本質的な言葉だと思っています。
僕の施術は、強い圧をかけたり、特別なテクニックを見せるものではありません。
むしろ逆で、
どれだけ力を抜けるか
どれだけ安心して触れられるか
そういった「在り方」がベースになっています。
だからこそ、
「こうすれば良くなる」というものではなく
「もともと持っているものを思い出す」
そういう体験になります。
彼女は、その感覚に触れたんだと思います。
半年後の変化
それから、およそ半年が経ちました。
彼女から連絡をいただきました。
今では、女性のお腹や女性器にアプローチする施術、
カルサイネイザンをベースにしたセラピストとして活動されているとのことでした。
そして、多くの方が身体と心の緊張をゆるめ、
自由になっていくお手伝いをされていました。
やりたいことは「思い出すもの」
ここで感じたのは、
👉 やりたいことは“見つけるもの”ではなく
👉“思い出すもの”なんじゃないか
ということです。
彼女はもともと持っていたものに、ただ気づいただけ。
そのきっかけが、施術だった。
施術というものの本質
施術というのは、ただ身体を整えるだけではありません。
その人が、自分自身を見つめ直すきっかけになる。
これまでの生き方や、
無意識に握りしめていたものに気づくきっかけになる。
そして、
本来の流れに戻っていく
最後に
今回の体験を通して、改めて思いました。
施術というものは、とても静かで、でもとても大きな力を持っている。
人の人生が動き出すきっかけになることもある。
そんな尊くて、美しいものなんだなと感じています。
本当に、ありがとう。
やりたいことは、外にあるわけじゃなくて
ずっと自分の中にあったりします。
ただ、それを思い出すタイミングがあるだけ。


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