
実は僕、施術と同じくらいコーヒーが大好きです。
そのきっかけは、福岡に数年住んでいた頃。
福岡は珈琲屋さんがとにかく多く、街そのものが“コーヒー好きの楽園”のような場所です。
当時の僕は毎日のように気になる珈琲屋をめぐり、マスターが淹れる一杯をじっと眺め、香りに包まれながら幸せな時間を過ごしていました。
そのうち 「コーヒーチャンネルを作ってしまうほど」 の熱量でのめり込み、気づけば多くの珈琲屋さんの抽出方法を研究するようになりました。
そして、あるお店のマスターから教わった淹れ方が、いまだに僕の中で“最高の一杯”をつくる方法です。
(余談ですが、そのマスターはまさかの今、肉うどん屋さんをやっています。衝撃。笑)
今日は、その淹れ方を丁寧に紹介します。特別な道具は必要ありません。
“おいしく淹れたい”という気持ちがあれば、それだけでコーヒーは応えてくれます。
美味しいコーヒーの淹れ方(ハムザ流)

① コーヒー豆の準備
まずは、お好きなコーヒー豆を「ドリップ用(中挽き〜中細挽き)」で用意します。
- 1人分:18g
- 2人〜:1人16g(例:2人なら32g)
豆の鮮度が高いほど、香りも味も格段に良くなります。
できれば焙煎後1〜2週間以内の豆だと理想的。
② ドリッパーの準備
おすすめは ハリオ V60 ドリッパー。
円錐形でお湯の流れが素直に落ちるため、味がクリアに出ます。
なければ、円錐型のドリッパー、なければ台形でも問題ありません。
③ フィルターをセット
理想は フランネル(ネルドリップ) ですが、
ほとんどの人にとってはお手入れが大変だと思うので、
- 酸素漂白されたペーパーフィルター(白)を使うのが無難で扱いやすいです。
④ ペーパーを湯通しする
ペーパーの匂いを取り、ドリッパー全体を温める意味があります。
ここを省略すると雑味が出るので、必ずやりましょう。
⑤ お湯の温度設定
コーヒーの味は お湯の温度で大きく変わります。
- 深煎り:85〜88℃
- 浅煎り:88〜92℃
沸騰直後のお湯は熱すぎるので、10〜15秒ほど置くとちょうど良くなります。
⑥ コーヒー粉をドリッパーへ
トントンと軽くならし、表面を平らにしておきます。
中心が盛り上がったままだと、お湯の通り道が偏ってしまいます。
⑦ 蒸らす(30秒)
ここが最重要ポイントのひとつ。
粉全体をほんの少しだけ湿らせ、30秒ほど待ちます。
新鮮な豆ならふっくら膨らみ、コーヒーがじんわり息を始めたような香りが立ちます。
耳を澄ますと、ポコポコと小さく呼吸しているような音がして、
まるで「今日もよろしく」と話しかけてくるような瞬間があります。

⑧ 一点集中で“真ん中”へ垂らす
最初は 一点集中。
中心にだけ、そっと静かにお湯を落とします。
⑨ 数滴落ち始めたら、少し多めに注ぐ
すると中心が凹み、泡がポッと出てきます。
中心を崩さないようにお湯が“器ギリギリ”まできたら一度ストップし、完全に落ち切るまで待ちます。
全部落ちたら、もう一度さっきより多めにお湯を注ぎます。
⑩ 「溢れそう → 止める → 落ち切る」を繰り返す
この工程を 3〜4回 繰り返します。
急がない。焦らない。
お湯を落とすたびに香りがふわっと広がり、コーヒーが抽出されていく様子が見ていて心地いい時間です。
⑪ 抽出量の“半分”まで落ちたら、ドリッパーを外す
これがハムザ流の最大のポイントです。
たとえば180ml-200ml 抽出したい場合 → 90ml-100ml 落ちた時点で外す。
このタイミングで外すことで、雑味が出る前に抽出を止めることができます。
味がクリアで透明感のある一杯になります。
⑫ 残りは“薄める”のではなく“温度を整えて伸ばす”
90ml-100ml 抽出したら、残りは65〜70℃のお湯(冬は70℃–75℃)で“伸ばして”180ml-200mlに調整します。
ただ薄めているのではなく、味のピークを保ったまま温度を整え、飲みやすい状態にするための工夫です。
これで完成です。
美味しく淹れるための3つのポイント(まとめ)
- 豆の鮮度
- お湯の温度
- 途中でドリッパーを外す勇気
これだけで、自宅でも驚くほど豊かなコーヒー時間になります。
コーヒーは、ただの飲み物ではありません。
香りを嗅ぎ、お湯を注ぎ、待つ時間そのものが“儀式”のような癒しです。
忙しい日でも、一杯のコーヒーが心と身体をそっとゆるめてくれる。
どうかあなたの日常にも、
“丁寧に淹れる一杯”という小さな豊かさ が広がりますように。
ぜひ試してみてください。
そして、もしお気に入りの珈琲屋さんや豆があれば、ぜひ教えてくださいね。

コメント